第2章 出会いと別れの交差。
なんで?なんで及川さんがここに....?
『なぜ、いるんですかっ...』
今の私は超絶警戒モードだ。なぜならこの先輩は、
「え〜、いちゃ悪いの〜?俺一応主将だし?いいじゃん仲良くしようよ、昔は風呂だって一緒に入った仲じゃん☆」
『......』
やだよ。ほんとにやだよ。こういうことすぐ言うんだもん、この人。
私の昔からの幼馴染といえば、国見ちゃん。
そして、及川さん、だった。
でも私はこの人が苦手だったからずっと避けてきた。男子な時点で近づきたくない。(国見ちゃんは別だけど)
それなのに。うちのバカ親がお泊り会とか開催しやがるもんだから。
国「及川さん、そういういらない事言うから避けられるんでしょう?」
はぁぁ国見ちゃんよくわかってる...!
『んむ〜国見ちゃん好き...』
私は後ろから国見ちゃんに抱きついた。
「んなぁっ?!ちょっとそんなこと言うけど#NAME#と国見ちゃんはどんな関係なわけ?!」
『「幼馴染」』
やだなぁ、これから一年同じ部活とか...
『及川さん、おっきい、怖い、変、嫌い...』
花「及川、めっちゃ言われてるw」
「もうなんでさ〜!!国見ちゃんと俺そこまで背丈変わんなくない!?酷いや〜」
その時だった。
『....ぇ』
及川さんが、国見ちゃんに抱きついてる私の後ろから抱きついてきた。
やばい。無理。このサンドイッチホント無理。
「あ、照れてる〜、可愛い〜☆ほら、こっち向いてよ」
そういって次は強制的に及川さんの方を向かせられる。
きっとこの時の私の顔はこわばっていたし、真っ赤になっていたと思う。
そして、
『んんっ....?!?!』
バレー部は硬直した。
及川さんが、私に突然、キスをしたからだ。
そして、何もわかっていないわたしの緩んだ口に、何かをねじ込んでくる。それが舌だとわかるまで数秒かかったのは言うまでもない。
抵抗しようにも力が入らない。
国見ちゃんに助けを求めたくても声を出せないし、多分国見ちゃんも硬直してる。
そのねじ込まれた舌は私の口の中を掻き回す。
もはや力が入らなくて及川さんに支えられて立っている私。
『っはぁ、はぁっ...』
やっと口を離してくれた時には息ができなかったから苦しくてたまらなくて息切れしていた。