第18章 貴方を愛してしまった
「あ…、はぁっ……ろ、ろぉー…」
「……アクア… 」
彼の名を口にすれば、彼も同じように私の名を言う。
邪魔するものは何もない。
二人だけの世界。
今まで感じた事のない想いが、渦のように私の脳内をグルグル回って。
ローの声に、表情に、熱に…全てに支配される。
「…クソ……もう、抑えきれねェ…ッ」
「ふ……ぁっ、ろ、…ぉ…」
「悪ィ、限界…だッ」
「ぁ…ッ!」
絞り出すように震える声で呟いたその言葉。
途端に先程の激しさに戻り、ひたすら私の身体の奥深くを責め立てた。
「ひ、ぁ…、待っ、だ、めぇ…!」
私はそれに喘ぐしか出来なくて。
だらしなく開かれた口元から唾液が垂れ、ローはそれを舌で舐め上げ、唇を覆ってきた。
「や……っ、も、もう、私も…だめ…ぇっ」
「…くッ………アクア…!」
「………あぁッ!」
一際顔を歪ませて低い声で唸ったロー。
刹那、私のナカでローのものが爆ぜた。
それは熱く広がり、満たしていく。
それを感じてすぐ、頭の中が真っ白になって。
ローの優しい眼差しと視線が交わった後、私はゆっくりと意識を手放した。
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