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【外科医】 キミ色に染まる  【完結】

第18章 貴方を愛してしまった



※裏要素有








「ふ、ぁ……んっ」
「…はぁ、……くッ」




 合わせた肌から伝わる熱。


 重なる唇から漏れた吐息。


 聞こえてくるお互いの鼓動。










 灯りの点いていない部屋は、窓の隙間から差し込む光がやけに妖艶で。それに照らされたローの顔は、ドキッとさせられるくらい色っぽい。

「はぁ…はぁッ…」

 歪ませているその表情ですら、綺麗だと思ってしまうのだから、今までローに抱かれた女の人は、一夜限りと分かっていても名残惜しく思った事だろう。


「…考え事とは…随分余裕、だな…ッ」
「ん!……あぁッ!」

 一瞬上の空になりかけていた私に気付いて、ローは先程よりも腰を深く突きつける。
 あまりの質量に、思わず声を張らせた。

「や、だめっ!…待っ…」

 待ったをかける私を無視して、腰を引いて逃げる私を追い上げる。
 苦しい筈なのに…それは嫌じゃなかった。

 それどころか、“もっと”と懇願している自分がいる。

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