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甘い契約【DIABOLIK LOVERS】

第3章 序列1【無神ユーマ】


下着姿のおぼつかない足取りで、
名前が自分の部屋に帰ってきたのは、早朝だった。

情事後、ベッドでそのまま眠ってしまい、気づいたら朝になっていた。

隣で寝ていたユーマを起こさないようにそっとベッドから出て、
ふらつく体でなんとか自室に戻ったのだ。

いつ着たのか、下着だけは上下ともつけていて、
朝早いのをいいことに、誰もいない廊下を下着姿のまま歩いた。


「…いたっ」

腕の痛みを感じる。
見ると、ユーマに掴まれた跡が両腕にくっきりと残っていた。

快楽ですっかり忘れていたが、
思い出すとまだズキズキと痛む。


「二度寝、しよっかなー」

まだ寝足りないので、ベッドにダイブする。

バフッーー

「…いたっ」

ユーマに掴まれたところはしばらく治りそうにない。



「…あ」

結局ルキとの約束を破ってしまった。

ユーマの部屋へ行き、しかもそこで犯されたなどとルキが知ったら、
どんな仕打ちが待っているだろう。

が、
ユーマが言いふらさなければ、このことがルキに伝わることはない。

「多分…ユーマは言わないよね?」

ユーマもルキを恐れて名前と寝たことは言い出さないだろう。


「安心したら眠くなってきた…」

そのまま名前は二度目の眠りについた。





約束を破ったことが発覚するのはユーマの口からだけではないことに、名前はまだ気付いていなかった。



続く!
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