第13章 虎の愛
「悪ぃな、お前を発散させてやるつもりだったが、俺のが収まらねぇ。付き合ってもらうぜ。」
肉棒で突き上げられながら更木の言葉を途切れそうな意識の中で聞いた。
あとは身体を揺らされ、快感に溶かされて何も考えられなくなった。
何度も絶頂して、最後に今までに無いくらい大きな波のような絶頂が訪れて優姫は意識を失った。
んっ……身体が怠い……
喉が痛い……
意識が少し浮上してきたところで暖かなものが身体のあちこちに触れる。
優しく撫でるように身体の上を滑っていく。
気持ちいい……
優しく揉みほぐされるみたい……
さらりと髪を撫でられる。
この感触には覚えがある。
そう、いつも更木隊長が大きな手で不器用に、でも優しくこうして撫でてくれて……
更木隊長……?
気を失う前にしていたことを思い出した優姫はハッと目を開ける。
目の前に少し心配そうな表情の更木隊長がいた。
「あ、の……更木隊長……」
「起きたか、もうすぐ終わるからそのまま寝てろ。」
もうすぐ終わる?
何のことかと見ていると更木隊長は、手にしたおしぼりを桶に汲まれたお湯で濯ぐと硬く絞った。
優姫に向き直ると暖かなおしぼりで優姫の身体を拭う。
ハッとして見れば更木隊長は既にしっかり死魄装を身に纏っているが、自分は全裸のままでいろいろなものにまみれている……
「…っ!!自分でっ!!自分でやります!!!」
あまりの羞恥にガバリと起き上がって更木隊長の手を掴む。
しかし次の瞬間目眩と下肢に鈍痛が響き顔をしかめる。