第10章 愛を請う
グチュグチュと優姫の蜜と自分の白濁がかき混ぜられる音がする。
多分肉棒に掻き出されて布団を濡らしているだろう。
襞が絡み付く感触を楽しむうちに肉棒はすっかり固さを取り戻していた。
「優姫すまないが、女を抱くのは久しぶりなのだ。それに、愛しいお前に挿れていると思うと、夢中になってしまう。優しくできそうにないのだが……」
優姫が汗で頬に張り付いた髪を指で避けてくれる。
「いいんです。今夜は、夢中になって、白夜様に気持ちよくなって欲しい……全て忘れるくらい私に溺れて下さい。」
切ない瞳で微笑んだ優姫の美しい顔を忘れることはできないだろう。
「後ろを向いてくれ。」
身体を反転させ、四つん這いにする。
ひくひくと蠢き誘う秘裂に挿入して激しく突き上げる。
この華奢な身体が愛しい……
その反面でこのまま壊してしまいたいと思う。
もう誰にも触れられないように、私が壊してしまえたら……
ルキアのことや、緋真への想い、こうして新たに感じる優姫への愛が一辺に胸に沸き起こる。
頬に熱い滴が伝う。
泣いているのか、私は。
愛する女を抱きながら涙を流すなど、なんと言う情けない男なのだ。
破壊したい衝動のままに優姫の細い肩に歯を立てた。
「きゃあうっ……はあっ……あんっあんっ……」
噛まれた瞬間は悲鳴を上げた優姫だが、噛みつかれたまま嬌声をあげている。
肩口に噛みついたまま激しく腰を振る。
これでは本当に獣だな……
自嘲の乾いた笑いを溢しながら再び優姫の中で果てた。