第1章 始まり
~風丸side~
鬼「円堂、止めろ!!」
円「おう!ゴッドハンド!!」
風「…」
俺は前から思っていた。
円堂は、皆から信頼度が厚い。
いつも前向き。
いつも熱心。
でも、俺は円堂と違い、
頼られた事があまりない。
たまにネガティブ。
目立つ事があまりない。
俺は…ここにいていいのか…?
風「必要性感じないな…」
休憩中、俺はベンチに座って
呟いた。
吹「? 風丸くん、どうしたの?」
風「ああ、吹雪か。」
吹「なんか悩みがあるなら聞くよ?」
風「ありがとな。実は…」
吹「なるほどね…」
風「うん…俺ってここにいない方が
いいのかな…」
吹「風丸くんがいなくなったら
やだ…いた方がいい…(泣)」
風「な、泣くなよ!な?」
俺は吹雪の涙をタオルで拭った。
吹「うん…ありがと♪」
風「ああ。ありがとな、吹雪。」
吹「ならよかった。じゃ、そろそろ
休憩時間終わりだから、行こ!」
風「ああ!」
…バタッ(倒れる)
「「「「「風丸(くん)!?」」」」」
俺は気がつくと保健室にいた。
円「大丈夫か!?風丸」
風「円堂…大丈夫だ。」
円「無理するなよ?」
風「ああ。そういえば…円堂は
試合出なくていいのか!?」
円「え?あ、まあ、立向井に任せてる。
だから、今は風丸の面倒見る。」
風「う、うん…///」
円堂かっこいい…
頼られているから…かっこいいのか。
円「ん?風丸、顔赤いぞ。」
俺の額に円堂の額が…
風「ひゃあ…///」
円「熱は…ないな。よかった」
風「う、うん…///」
俺は心臓が破裂しそうだった。
円堂が俺の額にごっつんこ
して来たりとか…
熱があるの、円堂のせいだし…