第1章 　First Experience/ジル

　
　…‥ｸﾁｭﾝ。
　小さな音がして、ジルは私の膣の中から指を抜いた。与えられる大きな快感に、何度も抜いて欲しくて言葉を伝えたのに、指が抜かれたのは私が達してからだった。力が抜けてしまい、ベッドに体重を預けた。

　『‥はぁ、はぁ、…っ、…はぁっ、』

　ﾋｸﾋｸ…ヒクッ…。
　体が怠くて重く感じられる中、私の秘部はまだ物欲しそうにヒクリヒクリと痙攣していた。足を閉じる事も忘れて余韻に浸っていると、秘部に生温かい何かが入り口から肉芽にかけて走る。

　『きゃぁっ!!……なっ…ジル！』

　慌てて起き上がって見ると、ジルが太ももを閉じられないように手でしっかりと持ち、私の秘部に顔を埋めて舌を這わせていた。溢れた蜜を舐めとるように舌を動かしていた。

　ちゅぷ…ちゅっ、ぬち。

　『やぁっ、…ジルッ…やめて』

　「プリンセス…、感じて下さい。もっと、もっと」

　『ダメっ…そんな所……ぁっ、まっ！』

　肉芽をちゅっ、と吸われてビクッ!!と体が震える。

　「汚くありませんよ。…綺麗です、とても。それに感度もよろしいので、とても苛めたくなってしまうのです」

　(……ジルのドS！)

　くぷんっ…ぬちゅっ、ヌチ…。

　『あっ！‥やぁっ、入れちゃ…あっ、ぁっ』

　肉芽を吸われ、再び入れられた指にイッたばかりの体はビクビクと悦んで、ジルの指を締め付けた。抜き差しされる度に、ヌチュヌチュと粘度の濃い音が響く。

　「私の"モノ"がこの狭い中に入るのですから、ならしておかなければ…プリンセスが痛い思いをしてしまいますよ」

　『あっあぁ…で、でもぉ…んやぁっ！』

　追加された指の本数。
　みんなバラバラに動かされて、私はキュウキュウとジルの指を締め付ける。弱い所ばかりをいったり来たりして、再び渦を巻き始める快感の波。

　『あぁん…、あっぁっ、…ジッ！…ッッ』

　(また……イッちゃう！)

　グチュグチュグチュ…くちゅっ、ヌチュ。

　『ひっ！だめぇっ、ソコッ！あぁあああぁっー～…！！』

　ビクビクビク!!…ビクッ！

　ジルの指をギュッ締め付ける。
　シーツを掴み背中を弓なりに反らせて、再び快感に呑み込まれた。