第1章 出逢い
「ええええ!?」
すべて話すと彼が大声を上げて驚く。
またもやこちらをチラと身られた。
「あ、あたえさん!シー!気づかれちゃいますよ」
「だって、びっくりしすぎてな~?え?てことは来週から一緒に住むお手伝いさんは君ってこと?」
「そーなんです。佐田さんに断わり切れなくって‥」
「まーあの人強引な所あるからな~」
眉毛を下げて抹茶ラテを飲む與さん。
「まー決まってしまったものは、しゃーないやんな。これからよろしく、愛莉ちゃん。」
どんだけ良い人なのこの人。
妥協しつつとはいえども出会って間もない私のこと認めて、元気づけてくれるなんて。
「はい。決まったからにはしっかりしますので、よろしくお願い致します。」
なんか少しポジティブになれた気がする。
「うちのマネはみんなあだ名とかで呼びあってるから、俺のことは真司郎って呼んでや。俺も愛莉って呼び捨てで呼ぶな。」
「は、、はい!!真司郎さん!」
「さん付けいらんわー」
「し、真司郎、、?」
「はい。よくできました。」
ニヤッと笑う彼はとてもかっこ良かった。
それから、次の仕事あるからと彼は喫茶店から出て行ってしまった。
與真司郎さんか~
唯一の関西出身で、英語もバリバリ話せるんだ~!
すごいフランクで優しい人だったな~!
それにポジティブシンキング!
彼のおかげで少し元気が出た。