• テキストサイズ

【ハイキュー】大王様の奴隷〜命令H〜【R18】

第2章 別れと継続


シホside


目の前の先輩……いや、ご主人様は機嫌が悪い。


転勤により引っ越すことは前から言ってあった。


北一から転校することも、簡単には会えない所に行くことも。


でもそれならどうして……?


「そんなの怒るに決まってんじゃん!真白のこと奴隷にしてたった二週間で終わっちゃうんだよ⁉︎」


「は、はぁ……」


いつもの爽やかさとSが急に損なわれたように、及川先輩は子供みたいに駄々をこね始めた。


口を3の字にしてブーブー言っている。


「セックスした数もたったの一回!あの日以外に何にもしてないじゃん!」


「ごめんなさい……」


でもどうしようもないもんなぁ。


せっかくのイケメン先輩にお近づきになれたなんて、ファンの子からしたら夢かもしれないけど。


私はどうしようって気もない。


だって、しょうがないんだもん……。


「いつまで」


「え?」


「いつまで?……いつ、コッチに戻ってくるの」


そんなのわかりませんけど。


オロオロと焦る表情を見せる私に、及川先輩はズッシリと力を入れて頭に手を置いてきた。


ビクッ……!


怖いっ!何なのこの威圧……


駄々こねモードから一変、及川さんは真っ直ぐ私を見て言った。


「青城。そこに、俺はいるから……」


目元は前髪のせいで影を帯びていたけど、瞳を暗く感じたのはそのせいだけじゃないだろう。
/ 307ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp