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【ハイキュー】大王様の奴隷〜命令H〜【R18】

第1章 始まり


恥ずかしそうに顔を真っ赤にしている岩泉先輩の横顔を見ていると、どうしようもなく愛おしくなった。


「……?なんだよ」


クスッと笑った後、先輩は私を抱きしめた。


ギュッ……。


この道、誰が通るかもわからないのに。


だけど嬉しかった。


そっと岩泉先輩を抱きしめ返す。


「……」


「……」


また沈黙が私達を覆って何にも言えないまま抱きしめあった。


そっと身を先輩に預けた時、凄い速い音で心臓がなっているのが聞こえた。


私の心臓も、そんな感じだった。


もしかしたら……だけどさ…


「先輩。私…もしかしたら……」


「言うな。それだけは、言うなよ……」


悲しそうに、静かに先輩はそう言った。


そうだった。これから私は及川先輩の奴隷。


いっぱいエッチしなきゃいけない。


それなのに、こんな事言う資格……ないよね。


「俺も同じだ。……けど、辛くなんだろ」


「ごめんなさい。……でも私……」


開きかけた口を、そっと唇で塞がれた。


キッカケとかはわからない。


「じゃあ、また今度な」


どうせエッチしたから?勘違い?


「はい。さようなら」


違う、違うよ……。


エッチな事をしようとしていた最中、私が先輩の動作にドキドキしたのは紛れもない事実。


恋人になってそばにいたいって思ったのも事実。


馬鹿だなぁ……。


もっとまともに、好きになりたかった。


私達は好き同士。不純した動機で愛し合った仲。


でも、付き合うことはできない。


だって……私は及川先輩の奴隷。


セックスの、及川先輩の気持ち良さを知ってしまったんだから。
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