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【ハイキュー】大王様の奴隷〜命令H〜【R18】

第7章 合宿は練習するもの?


「お疲れ様です」


「おう、そっちこそ。なかなか凄い武器揃ってるな烏野。まだまだだけどな」


確かにまだまだだし、音駒のバレーは完成されてるような硬い守りだった。


私がどうこうできる問題じゃないけど、まだまだって言われるとやっぱり悔しいな。


「次やる時はきっと勝ちますよ」


「言うね〜。じゃ、次会うまでに俺らに負けんなよ?」


「……次までですか?」


「IH。全国でやろうぜ、ゴミ捨て場の決戦」


黒尾さんは楽しみそうに笑った。


全国に行けるといい。


マネージャーだから、選手と同じ目線には立てなくて本気で行ける。そう言葉には出せなかった。


「私じゃなくて選手に言ってください」


そう言った私に、黒尾さんは見透かしたような目を向けて言った。


「お前を必要としてる奴がいんじゃねえのか?マネージャーも部員の一人、チームの一人だろ」


嫌味な顔をして腹黒い人かと思えば、優しそうな顔もするんだこの人。


「……」


けど選手相応の努力ができるかって言われたら自信は持てない。


だから、黙って頷くだけだった。


「……若いうちは悩んどけ。なんかあったら俺に連絡しろよ」


そう言って黒尾さんはメアドを教えてくれた。


……あれ、いつメアド交換するほどの仲に。


でも頼れるお兄さんみたいで少し嬉しかった。


「ありがとうございました」


「おう。じゃあな真白」


「また」


古き縁を持つ音駒高校と別れ、私達はGW合宿を終えた。
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