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Dye D? 3

第24章 喪失  3








 ロビー奥の部屋では渋谷と村上が

ゆったりとした時間を過ごしていた





渋谷は眠いのか

自分専用のソファーに寝っ転びながら

目を瞑っていた




しかしそれに反するように村上は

イライラするように

部屋の別のソファーに座っていた



時折ため息をついたり

頭をかいたりと

自分の気持ちを

必死で押し込めようとしていたのだった



その様子を渋谷は感じると

ゆっくりと声をかけた




渋谷「少しは落ち着いたらどうや?」



のんきそうに自分に声を掛けてきた

渋谷に余計にイライラは募り

村上は怒った様子になり




村上「反対に聞くわ

なんでお前はさぁ

そんなに落ち着いてられるんや?」




村上のストレートの言葉に

ゆっくりと渋谷の目が開き





渋谷「今、焦っても何にもならんからな」




天井を見つめながら渋谷は言った




村上「そやけども・・・」



拗ねた顔の村上をよそに

渋谷の言葉は続いた



渋谷「そんなら

働ける時を待つのも大事ちゃうんか?

今は俺らの出番ちゃうねんからさ

その時に働けるようにしとかんとな」





そう言うと大きいあくびをしたのだ


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