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Dye D? 3

第24章 喪失  3










丸山はミヨを気遣うように


丸山「そうですね・・・

かなりお疲れだったみたいですね」



優しい言葉を丸山はかけながらも

ミヨに少しずつ近づき

周りを取り巻いている空気を探ろうとした





ミヨ「私・・・

疲れているのかなぁ・・・・」




ミヨは丸山に苦笑いをしてみせた




丸山「・・・・・何か、引っかかるモノでも?」



丸山は見ていた

ミヨの心臓あたりが一番黒いのを


ミヨは丸山の言葉に顔つきが変わった

自分の心を見抜かされて驚いたのだ



しかし、直ぐに顔を戻し

冷静を取り戻そうとした




ミヨ「いえ、何も・・・・」



そう言うと

辛そうに丸山の顔から目線を逸らした




丸山は辛そうな表情を見て

これ以上は触れないでいようと思った





丸山「そうですか・・・・

では、食堂に参りましようか?」




優しく告げると

ミヨに背を向けて歩き始めた


ミヨは静かに着いて歩き始め

丸山の背中を見つめながら




自分がここに来たのは

あの時に訪れるはずだった

死を迎える為で


もう直ぐ

訪れるであろう死を受け入れようと

思っていたのだった



そして・・・・

雪は自分の代わりに捕まったのだと

関係ない雪を苦しめている事を

誰にも言えずに

一人、胸を痛めていたのだった











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