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Dye D? 3

第22章 喪失  1








その音に導かれるように

まだ寝ているミヨに自然に

寄り添うようにベッドに横になったのだ



ベッドが少し動いたので

ミヨの身体は自分の方に動いたが

目を覚まさなかった




自分の向かい合って眠っている

ミヨを見つめて思っていた




赤ちゃんの時からこうしていた

いつも二人で過ごしていた




しかし・・・・・

いつからか離れるようになった

何故なんだろ・・・



でもこの屋敷に来て

二人の距離はまた縮まっているのだと

ミナは感じていた




でもミナには

それを認める事が怖かったのだ




目の前にいる

同じ顔の人を愛おしく思いながらも

何故か憎んでいる自分・・・・





見つめ続けていたが

ミヨは起きる事なく

リズムよく寝息を立て続けていた





静かに首を振って

ミナの横で寝っ転びながら天井を見て

ため息を付いていた




その時だった

部屋の扉が静かに開いたのだ




ミナは驚いて扉を見ると

こっちに向かって大倉が

静かに歩いて来ていた



ミナは静かに身体を起こすのを見ると

大倉は静かに微笑み




大倉「・・・・朝食が出来ていますので」




その大倉の言葉にミナは頭を下げて



横に寝ているミヨを

起こそうと手を出しと時だった




大倉「あっ、彼女は後で大丈夫ですよ」





起こすのを止めたのだ

ミヨは大倉の言葉でミヨを起こすのを止めた




一人でベッドを降りると

大倉の傍にゆっくりと進んで行った




大倉はそれを見ると

ミナの歩みに合わせるかのように

ゆっくりと歩き出したのだ




ミナは大倉の背中を見ながら声を掛けた



ミナ「・・・・あのぉ、

雪さんを探さないでいいんですか?」




その言葉で大倉の足は止まった


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