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Dye D? 3

第18章 1/2




 渋谷は探しても

見つからない事にイライラし始めていた



そもそもゲストの話を

信じていいのだろうかと

疑問に思っていたのだ




窓ガラスにはゲストだけの

姿が映るのを見る度に

自分は闇の生き物だと見せつけられる




それが渋谷を余計に

イライラさせるのかも知れない



ミヨは静かに渋谷と一緒に雪を探していた


ミヨは渋谷が怖かった

自分の心の奥を見抜く彼が怖かった


誰にも見せた事のない奥を見ている

渋谷が怖く

でも、心の何処かでは・・・・

一番、安心していた

嘘の付けない所に

何も隠す事の出来ない所に




カーテンを開く度に自分しか映らない

それがミヨにも悲しかった




この綺麗な男の姿は映らないのだ




一人で探しているような

孤独に襲われながら

小さくため息をつき

ミヨはカーテンを閉めるのだった




そしてゆっくりと振り向くと

目の前に渋谷が立っていた



驚きと同時に胸の動悸が早くなる


しかし、渋谷はそんなミヨの気持ちなど

おかましなしで



渋谷「ここにも、おらんみたいやから

次にいくで」



そう冷たく告げると

渋谷はミヨに背中を向けて

部屋を出て行く



ミヨ「・・・・はい」


ミヨは小さく返事をしながら

目の端に見えた

この部屋にもあるマリアの絵を見た



この屋敷のいたる所で飾られている

素敵な絵



もし・・・・

本当に神がいて救ってくれるのなら

いつか自分も救われるのだろうか・・・



ミヨはそう思いながら

その部屋を後にしたのだった



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