第17章 兆し

丸山「何か発見したの？」




その言葉に横山は少しだけ微笑んだ




横山「欠片が見えたかもな」




村上「欠片？」




村上は不思議そうな顔をする

その様子に、横山は笑いながら




横山「今は、亮とヤスの身体を探すで？

もしかしたら次の欠片が

見つかるかも知れんから」




そう二人に告げると一人歩き出した





すると村上は丸山に尋ねた




村上「その欠片って、ええ事か？」





心配そうに聞く村上に

丸山は優しく微笑むと




丸山「言葉を変えれば・・・・

兆しかな？」




丸山の言葉に村上は首を傾け





村上「・・・・兆しねぇ」




丸山が村上の心を考えて更に付け加えた




丸山「敵を倒す兆しだよ・・・」




その言葉で村上の表情は明るくなった




村上「そうか！　ならほんまに良かったわ」




そう言うと安心した顔で

横山の後ろを歩き始めたのだった





その様子を丸山は嬉しそうに見て笑った




丸山は今回は何があっても

中もを自分の身にかえても守ろと

決意していたのだった