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Dye D? 3

第15章 探す 【渋谷・ミヨ】 【大倉・ミナ】




自分は他の者より

この身体になった事を後悔してなかった





いつも何が起きても

素直に受け入れてきた





後悔するより

先を考えた方が楽だと知っていた




変えられない過去に嘆くより

変えられる未来に

力を入れる事にしていた





だから、渋谷には

救いなど必要ではなかった




この屋敷で仲間と暮らせたらそれで

良かったのだ





ミナ「悲しいですね・・・・」




ミナは呟くように言った

その言葉が

渋谷の胸になぜか刺さったのだ





渋谷「何がや?」





渋谷の言葉に

ミナは首を振って答えた




渋谷にしてみたら

ミナは謎の生き物だった


食事が終わった後は自分を無視して

嫌っているのかと思っていたら

今回、ゲストを守るのに

誰が付くか決めると

彼女から渋谷を指名したのだ




正直、何を考えているか

分からなかったのだ




今も、自分の質問には

首を振って答え

ちゃんとした言葉を言わない





ミヨの考えが全く読めなかったのだ

でも、今はミヨに関わってる

暇はなかった

だから渋谷は先に進む事にした





渋谷「それより、先を急ぐぞ

早く雪を探さんと」





その言葉にミヨは静かに頷いて

渋谷と一緒に部屋を出たのだった






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