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Dye D? 3

第58章 遭遇








 大倉と錦戸は廊下を歩いて

先に準備をしている

安田と丸山を手伝う為に

食堂に向かって進んでいた




錦戸は大倉の前を少し歩きながら

考えるように言った



錦戸「赤ん坊はあの絵の中やな・・・・」



その錦戸の言葉に大倉も

力強く頷いた



大倉「そうだね・・・

あの慌て方はそうだと思う」



二人には

ミヨが動揺していた姿に

確信を持ったのだ



そう横山の読み通りに

双子の部屋のマリア様の絵の中に

隠されていると




しばらく足を進めた大倉は

少し笑いながら錦戸に言ったのだ



大倉「本当に横山くんの読みが当たったね」



その言葉に錦戸は思い出していた




向こうの世界ですら

どんな敵にも臆さずに進む彼は

その時から

こうなる事も考えていたのだろうかと




最悪の事態もあると

あの策士は考えていたのだろかと




錦戸「そやな・・・・」



静かに返事をしながら

錦戸は顎を触りながら考えていた




絵に子供が隠されているのであるなら

どうやって助けるのか

横山はそれすら

考えているのだろうかと




そんな錦戸に大倉は不思議そうに尋ねた



大倉「亮ちゃん?」



その大倉の言葉に錦戸の意識が戻る



錦戸「おん?」



大倉「どうしたの

何か気になる事でも?」



大倉は心配そうな表情になっていた

そんな彼を見ながら錦戸は少し微笑み



錦戸「いや・・・・

見付けたはいいが次はどうするんやろって」



その言葉に大倉は考え込んだ



大倉「次は?」


そんな大倉を見つめながら錦戸は言った



錦戸「赤ん坊をどうやって助けるんやろって

絵におるのにな・・・」




その言葉に大倉はやっと納得したようで

寂しそうに俯き




大倉「そうだよね・・・」



そんな表情の大倉を見て

何故か錦戸は罪の意識に囚われてしまった


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