第52章 違和感

すると二人の会話を聞いていた丸山が

反応したように会話に入ったのだ




丸山「助けて欲しい？」




丸山の問いかけに安田は丸山を見据えて

話しだしたのだ



安田「向こうでな

ゲストの顔した敵が現れてさ

雪を人質にとってさ大変やってん」



丸山は無言で頷く



安田「やけどなぁ

帰る時にな現れた奴はさ

助けて欲しいって言てたんや」





安田の説明に

丸山は少し理解できないように

不思議な顔をして笑った


そんな二人を見て錦戸が入って来た




錦戸「最後に現れた奴は

明らかに殺意がなかったんや

そう、今までの奴がミナで

最後がミヨであるように違ってた」




錦戸の言葉を聞いて

丸山は寂しそうに頷いた



丸山「そうなんだ・・・・」



そんな丸山を見て安田は興奮したように



安田「おん、おん

それまでは殺意向きだしで

襲って来たのになぁ？」




その言葉に錦戸が頷いて返事をする



すると丸山は思いついた事を言葉にした



丸山「その時は殺意は消えてたのかも？」



錦戸が困惑した顔をする


錦戸「それまでは殺意あったけど

無くなったて事か？」



その言葉に安田が反応した




安田「もしかしたら

もう俺らを襲う必要がなかったんと

ちゃうんかなぁ？」



安田の発言に丸山が真剣な表情で



丸山「襲う必要がない？」



すると安田は得意げに言った



安田「俺の想像やから

本気にせんといてやぁ」



その安田を見ると

錦戸も小さく笑いながら



錦戸「まぁ、俺らの想像やな・・・

あん時は今までの方と

違ってたんやから

来たんはさ・・・」




でも丸山は小さく呟いた




丸山「もしかしたら

それがヒントになるかも・・・

でも・・・・」



この時に丸山には

大きな疑問が生まれていた

自分の考えが正しいなら

なぜ横山が気づいてないのか

気が付かなかった？

横山が？

他に考えがあるのか？