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Dye D? 3

第50章 喪失  13【理由】










 ロビー奥の部屋では

皆が横山の考えを待つように過ごしていた




 横山は無言で

赤ん坊の隠されている場所を

一人で部屋の中をウロウロと歩きながら

考えていたのだ




そんな横山を

他の者は黙って見ていた



横山の歩む道を邪魔をしないように

静かにソファーに座っていたのだ




そんな時だった

部屋の扉が開き大倉が顔を見せた


彼の顔を見て誰もが驚き立ち上がった





村上「大倉!」



村上は誰よりも先に

大倉の側に寄って行ったのだ



仲間の顔を見ると

大倉は安心したのか少し微笑んだ



大倉「・・・俺も一緒に探したくって

自分の子供だから・・・」



そう言うと静かに横山の所に

歩いて行ったのだ


その姿を見て


錦戸「雪は大丈夫なんか?」



錦戸の言葉に

大倉は首を振った



大倉「ずっと

お腹を触って泣いてる・・・」




大倉の切なそうな表情に

誰もが顔を俯けた




安田「そっか・・・」



誰も辛そうで

何と声をかけていいのかさえ

分からないのだ




すると今まで黙っていた

横山がある事に気が付いた




横山「そっか・・・・」



その言葉に皆の表情が引き締まる



横山「あの時の行動は

赤ん坊を奪うためやったんか!」




その言葉に錦戸が聞いた



錦戸「あの時って?」



横山は苦笑いしながら返事をした



横山「覚えてるやろ?

雪が首を切られそうになった時や」



その言葉に安田が頷いた



安田「あれも意味があったてこと?」



横山は頷いた



横山「雪の命を奪うように

見せかけて

実は赤ん坊をやったんや」



横山は答えを伝えたのだ

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