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Dye D? 3

第46章 喪失  10







その姿を見た横山は

優しく丸山の頭に手を持って行くと

力強く撫でながら



横山「俺は大丈夫や

何があってもな」



そう言って仲間に笑顔を見せたのだ



その表情を見た丸山は

安心した顔をしたが

ある事を思い出したように



丸山「そうだ、

雪の部屋のおまじないを消さなきゃ・・・

大倉が部屋に入れないや」



そう言うと

部屋から去って行ったのだ





残された村上に横山は聞いた



横山「すばるは寝てるんか?

それとも・・・」




村上はその質問に少し笑いながら



村上「なんか、

死臭で眠れんらしくって

眠いんやって」



そう言いながら渋谷を見て微笑んだ




横山「死臭うね・・・」



横山も呆れながら微笑んでいると



村上「ホンマご苦労さん・・・」



そう言って村上は横山の胸を

軽くグーで突いたのだ


その歓迎を受けて




横山「そっちもご苦労さんやろ?」



そう言いながら笑い

立ち上がり背伸びをした

久しぶりの

自分の身体を感じるように




しかし・・・・・

言われた通りに力は消えていた




あと6時間・・・・

横山は一人でカウントしていた



目の前の横山を見て

村上は元気に言った


村上「俺らは、ボチボチやったで」




すると突然、扉が開き

目を覚ました錦戸と安田が

元気よく入って来たのだ





安田「帰ってこれたでぇ!」



嬉しそうに言う安田に

横山は呆れながら顔で



横山「俺が迎えに行ったんやから

当たり前やろ」



その言葉を聞いて

錦戸はため息をつきながら



錦戸「ほんまに、もう勘弁やわ」




その言葉には冷たい目線を見せながら



横山「お前が勝手な事をせんかったらな」





その様子を村上は

笑いながら涙を流して見ていたのだ




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