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Dye D? 3

第4章 従業員の秘密




村上が思い出したように伝えた



村上「さっき

雪がこけたらしいから

大倉がマルに

診てもらうって言ってたで」




横山「なら、大倉の部屋か?」



横山は立ち上がりながら言うと

村上もつられて立ち上がった




安田「そうなんちゃうん?

俺がここに来るまで

三人を見てないからさ

部屋かもね」




安田の言葉に横山は考え込んでいた




横山「そっか....」



その言葉を残すと

ロビーから歩き出したのだ


残された村上と安田はお互いに顔を見つめた



安田「今回も大変な事に

なりそうやえねぇ?」


安田の言葉に村上は笑った


村上「お互いに覚悟しとくか」


そう言って

二人で苦笑いをしたのだった













横山は

長い廊下を歩き

自分たちの部屋がある二階へ

進んでいた



そして一番手前の

大倉の部屋を静かにノックした

しばらくすると静かに扉が開き

大倉が顔を見せた



大倉「横山君....」



大倉は突然の来客に

驚いた顔を見せたが

すぐに笑顔を見せた


横山は苦笑いしながら


横山「悪い、マルはおるか?」


横山は少し横から

覗きながら中を見ると

ベッドに雪が静かに横たわっていた



一瞬その様子に

子供の事が心配になっていた



大倉「マルなら

まだ来てないんだ....

待ってるんだけど....」


大倉は

部屋の中の雪を気にするように何度も

雪を見ながら話した


見ているだけで

大倉の心配が伝わって来ていた


横山「.....そうなんか」


小さく呟くと

部屋の中の雪が

横山に気が付き起きようとした


それを横山は制止させようと

手をかざした

すると雪は

微笑んでまた横になった



その様子を

大倉は心配そうに見ていた



横山「俺がマルを探してくる」



大倉と雪に告げると

今来た道を歩きだした


去ろうとする横山に

大倉は静かに頭を下げて

見送ったのだ



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