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Dye D? 3

第30章 喪失  9





大倉は横山を心配して遅れてだが

追いかけて来ていたのだ




そして目の前で起こった事に驚いた

自分が横山を目にした瞬間に倒れたのだ






大倉「横山くん!!!!!!!!」



大倉は空気のように駆け寄ると

意識のない横山の身体を必死で揺り動かした



どれだけ身体を動かしても

横山は目を開けなかったのだ




大倉は深紅の瞳で睨むようにゲストを見た

すると二人は青い顔をして震えるように

倒れている横山を見ていたのだ




大倉は自分の怒りを必死で抑えながら

二人に解いたのだ




大倉「・・・・何があった?」



大倉の問いに二人は静かに首を振った




ミナ「・・・・分からない

目の前で突然に倒れたの・・・」



ミナはミヨを見ながら大倉に言った



ミヨ「お時間はいいですかって

聞いて・・・・」


ミヨもミナの顔を見て小さく頷きながら

答えたのだ




大倉の顔つきが怒りで変わっていく




大倉「他には?」



大倉の言葉に二人は首を振り続け




ミナ「何もなかった・・・」



ミヨ「突然だったから」





大倉には分からなかった

横山が意味なく

こんな事になるはずはない

絶対に何かあるはずだ






なら・・・

二人は口裏を合わせて嘘を言ってるのか?





しかし二人の顔を見ると

嘘を言っているとは見えないのだ



真剣に自分を見つめ

倒れている横山を心配している

表情を嘘とは思えなかったのだ





大倉「・・・彼は

何も言ってなかったんだね」





大倉の言葉に二人は同時に頷いたのだ





大倉は小さくため息をつくと

大切な仲間をいつまでも

ここに居さすわけにはいかないと思った





二人に静かに頭を下げると

横山をしっかりと抱え




大倉「・・・食事まで部屋で待ってて」



そう二人に伝えると

二人の部屋を後にしたのだった



深紅の瞳を悲しみの色に染めて

大切な仲間の身体を

安全な場所に運んだのだった




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