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Dye D? 3

第27章 喪失 6








村上は首を傾げて本を見ていた





横山「この世は全て

これと同じと思わんか?」




その言葉に村上が疑問を持ちながら答えた



村上「ええと悪いとか?」



その言葉に横山が頷いた




横山「死神は死を司るんだけじゃなくて

起死回生もあるんやってことな」




そう告げると

静かに本を閉じたのだ




そして横山は静かに考え始めたのだ



しかし、いまだに

良く理解していない村上にとっては

何が何だかわからないままだった




頭を必死でかきむしって

頭の中を必死で整理していたが




村上「横、俺には全然わからんねんけど」



村上はボサボサの頭で横山に言った

するとその姿を横山は見て

笑いながら

村上にも分かるように話しだした



横山「カードの位置は

まだ決まってないってことや」



その言葉に村上の動きが止まった


横山「やから、カードはゲストや」


横山は得意げに言った


横山「そして

位置を決めるんは俺らって事や」



その言葉に村上は

やっと分かったかのように

笑顔をみせたのだ



村上「俺らの力で

起死回生に出来るって事か?」



村上が理解したことに

安心したように横山は微笑んだ



横山「おん」




しかし

その時に横山の顔つきが変わったのだ



横山「それは大きな試練を乗り越えてかも

しれんけどな・・・・」



そう言うと

また何かを探し始めるかのように

壁の棚に向かっていったのだった




村上には

その言葉が寂しく響いていたのだ

いつもなら

強気の横山の言葉とは思えないと

感じていたのだった
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