第24章 月
あー、やっと、東京着いた、眠い、いや!ねむくな「ももこ!」『んぎゃあ!?』
バスに降りた瞬間に誰かに後ろから易々と抱き抱えられる
「研磨!ももこが!ほら!見ろよ!!」
「....くろ、うるさい、見てるから」
『お、おっはよー?』
目の前に何処か驚いたような研磨の顔が間近にあり、後ろから興奮気味のくろの声が聞こえる
「おまえ!ほんと、!なん!え!」
『え、えーっと、あばばば』
ぐるぐるとまるで嬉しそうに私を回転させながらもやっと下ろしてくれる
「....頑張ったんだな」
おずおずとくろを見上げると満面に嬉しそうな笑みを浮かべてくるので、文句も言えなくなってしまった、んぐぐぐ
「うちのマネージャーにちょっかい出すのやめてくれますかね?」
間を入り込むように大地さんがくろに話し掛けては、くろも何か言ってる、仲良しだよなあ、なんやかんや
「研磨!ふっふっふ、驚いただろ!」
「....うん」
しょーよが何故か自慢気に私を見せびらかす様に研磨に話かけにいくと、研磨が此方にやってくる
「....おはよう」
研磨がまるで私の姿を新しく覚えるように私と視線を合わせてきては、眉を下げ優しく微笑んでくれる
そっと頭を撫でられ......え、け研磨に私なで撫でられ!????
え!?今の笑顔!?えっ!??????!
e!!!!!!???
「おい!研磨!!」
「翔陽、行こう」
「ん?ああ!なあなあ!そう言えば、スカイツリーどこ!?」
「えっ、スカイツリー?」
研磨たちが歩いていく姿をぼーっとしながらも眺める
え???????????
天使が舞い降りたのかな????????