第23章 本音
「___さて、明日から再び東京遠征です!今回はまるっと1週間!長期合宿は春高予選前最初で最後です。悔いのない様、このチャンスを貪りつくしましょう」
武ちゃん先生が言葉を紡ぐ
すると、こちらを見てきては
「あと、桜乃さんから皆さんにお話があるそうなので、どうぞ」
「「「「....?」」」」
じっと皆の瞳がこちらを向いてくる、緊張する
すると、大地さんと目線があっては何か理解してくれたのか力強く頷いてくれる
潔子さんと仁花ちゃんとも、目線が合うと笑い掛けてくれる
『こんな時に、言うのも、迷惑でしか無いと思いますが』
ゆっくりと車椅子に乗っていたロフちゃんを持っては、両脚に力をいれる
「「「「「....!!」」」」」
『私、今まで皆に沢山たくさん助けられたことがいっぱいでした、今も走ったりとかは出来ないです、だけど....」
ゆっくりと1歩、2歩と皆の前に歩いていく
「 こうして、少しずつだけど自分で歩ける様になれました、車椅子の方が素早く動けるし荷物を持つ事が出来たり、皆に迷惑を掛けることも少ないと思います。
でも、少しでも皆と一緒に歩いていきたい、皆のお役に一刻も早くなれるようになりたい、なので、その、これから、車椅子じゃなくてこうして一緒に歩んでいって、良いですか...?」
一瞬、辺りがしんとするも
「「当たり前だ/当たり前です!/当たり前だあああ」」
突進する様にみんなにぎゅうぎゅうと抱き締められる
ああ、こんなにもあたたかい、本当に良かった
胸がいっぱいになる感覚といつの間にか視界が涙で歪んだ気がした
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今回、醜い感情、嫉妬とか羨ましいとかの類いですね、をどう表現したらいいのかなあとずっと考えてきました
主人公だからこそずっと抱えるだろう悩みと、可愛い子が入部してきたからこそ段々と醜い感情が現れてきて、無意識の内に葛藤してしまう
人は誰でもそういう感情を持っていて、完璧な人なんて居ないような気がして、だから余計にこう皆さんと共に見守る事が出来たらなと思いました
それにですね!!!!レビューもまた頂くことが出来て本当に有難うございます!!!まだまだ語彙力等欠けている物が多いですが、これからも精進していきたいと思いますので、これからも宜しくお願い致します!!