第23章 本音
更衣室にて
「ももこ先輩、あの見間違いとかだったら良いのですが、夜の公園とかにいらっしゃった事ありますか?」
『えっ』
「.....公園に??」
え、夜散歩まさかの見られてたパターンのやつや、ひい、まさか見られていたとは我、不覚にも気配を消せていなかったとは
『あ、その』
「....???」
2人して不思議そうな顔で見られる、んんんん、散歩です!って言ってもあれだもんなあ、いや、でも、言うしか、ないよね
2人には歩ける様になっていってること、練習をしていることを説明した
「「....!」」
すると、2人とも驚いた様な顔をして喜んでくれる
「頑張ったね」
「......!!」
潔子先輩は涙ぐむ様にそっと頭を撫でてくれては、谷地ちゃんは泣きそうになりながらも声が出ないのか必死に何度も首を縦にふっている
「でもね、夜あまり出歩くのは危ないから気を付けなきゃだめだよ?」
『う、は、はい』
まるで、めっと言うように潔子先輩に注意を受けてしまった、ふあっ、その言い方可愛いな
「皆には、この事言った?」
『あ、いや.....』
「私なら報告してもらいたいし、こうして報告してもらえて嬉しかったよ」
『でも』
「私も凄く嬉しかったです!!!だから、皆さんにも報告しましょう」
2人を何度も交互に見ると頷いては笑い掛けてくれる
ぐっと唇を噛んでは、考えてしまう
その時、大地さんと話した出来事を思い出した
でも、やっぱり迷惑なんじゃ、部活の皆の迷惑に
下を俯くとそっと私の手に、2人が手をそれぞれ添えてくれたのがわかった
『....わか、りました』
「それじゃあ、皆にも早速伝えないとね」
「そうですね!」
武ちゃん先生にも話したい事があると伝えると不思議そうに頷いてくれた
それから、なんと、谷地ちゃんのことは何と仁花ちゃんと呼ばせて貰えることになりました、えへへ、嬉しいや