第19章 数日振りに
暫く戯れてると、家まで送ってくれるとの事だったので、途中までで良いと必死に訴えたが却下された、ひい
「...んで、大丈夫だったのか?」
『うん?全然、大丈夫だよ、空たん心配し過ぎだよ』
(また、僕に会いに来て下さいね?あと_)
ふと、僕っ子眼鏡先生の言葉が思い浮かぶ
遠いからと、名刺を貰ったのだった、あの僕っ子は名医だから、予約とかしなきゃ、なんだろうなあ
「心配にも、なる」
ふと考え事をしていたせいか、反応が遅れてしまった
慌てて、後ろにいる空たんの方に視線と身体を向けると辛そうに眉を下げていた
『...空たんはいつも私を助けてくれてるよ、だから有難う』
そんな顔をして欲しくないのに、そっと空たんの頬に手をあてては、御礼を述べる
駅で待っててくれたからか、冷えている頬の感触に思わず眉を下げてしまう
「...」
頬に添えていた手を離そうとすると、添えていた手を握られてぐっと身体ごと引き寄せられる
瞳を丸めるも、温もりに包まれる感覚と共に、苦しくない程度にぎゅっと抱きしめられる
腕の中に閉じ込められていることだけがわかった
余り電灯も多くない帰り道、空たんの髪の毛が頬に触れ擽ったく身動きしてしまうも、腕の中、身を預けるようにそっと抱き締め返す
空たんが驚いた様に肩が僅かに上下したのがわかるも抱き締められる力が強まった気がした
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最近ひょっこり現れてしまう機会が多くてすみません
やっと機能もやり方も覚えてきて、初の試みとなる、アンケートを設けさせて頂きました!!!
しおりや拍手など、とても私の糧となっています、いつも有難うございます!
アンケートで更に皆様の声をお聞かせ願えれば嬉しいです
これからも私と共に見守って頂ければ幸いです