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あなたの声が聞きたくて【another story】

第9章 岩泉一【番外編】4













ご飯を食べ終わったら私は食器洗いをして、その間にはじめがお風呂を洗ってお湯を溜めてくれる。


「なぁー風呂溜まった。」


「はーい。もう少しで終わるからはじめ入っちゃいなよ。」


そう声をかけたのに返事はなくて、


不思議に思って声のした方を見てみればちょこん、と唇を尖らせた彼がいた。


「どうしたの?」


「一緒に入るか?」


おおっと、拗ねてる方じゃなくて照れてるほうだったか。


「入りたい?」


「お前がいいなら。」


今日は甘えたなのか。


「いいよ。じゃあちょっと待っててね」


「おう。」




甘えたな犬のような彼は、お風呂を上がった頃には狼となって私と言うエモノを気の済むまで食べましたとさ。







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