第47章 永遠に美しく。
「何か…ごめん」
「?…何がです?」
「血、吸われるの…やばいね」
赤い顔をした国見に彼女は笑う。
「どうしたんですか?」
「オレ…そんな性欲強い方じゃないし大丈夫って…思ったんだけど…今、すごく、さ」
国見の言葉につむぎは笑う。
「じゃあ、シますか?…私も久しぶりに血を吸って…ドキドキしてます」
真っ紅な目が国見を上目遣いに見る。
「うん」
「こんなに成ってしまった私ですが、これからも…薔薇の花嫁でいて良いですか?」
国見の手を握り旧温室へ引いていきながら彼女は云う。
「今度はさ」
「はい」
「オレを選ばせてみせるから」
「はいっ」