第43章 the night Walker.
一度帰り、ご飯を食べたりして又制服を身に付け学校に行く。
正門の前に行くと石和部長が中に居た。
彼女が門を少し開ける。
「おいで」
呼ばれて一瞬、一一背中がゾクッとした。
「木原さん?」
部長が私を呼ぶ。
呼んでる。
行かなきゃ。
門の中に入る、と、石和部長が私の手を握ってきた。
随分待ってくれていたのか手がひやっこい。
「お待たせしました」
「ありがとう。来てくれて…」
部長は、一一泣いていた。
え?何で?何かあった?
あわててハンカチを出す私に部長は手を離しそれで目をぬぐう。
「ごめん、…風が目に染みた…」
言い訳じみた言葉に頷く。
「行こうか」
石和さんが歩き出す。
それについて行く。