第42章 あなたと最後の口付けを。
と、まあそんなこんな紆余曲折あり、全員と特別な逢瀬をしたのですが一一。
(一部約束して会った訳ではなかったのですが、あれで十分だと云われました。)
「で、つむぎちゃんは誰に決めるの?」
全員集まったもう遅い時間の部室。
囲まれる私。
囲む先輩、同級生。
及川先輩の言葉に息をのむ。
「決めなきゃいけないんですか?」
「うん」
「決めたらどうなりますか?」
「君を占有する権利を行使できる」
う、うーん。
正直、やっぱり誰か一人って難しい。
そりゃ岩泉先輩が一番、
ナンダケド!
でも、他の方を落胆させたくないよ…。
「明日まで、考えていいですか?」
「いいぞ」
岩泉先輩が答える。