第41章 sky date.
好きなのかは分からない。
でも必要とされてる。
「なに、考えてる」
ぎゅっと抱き締められて云われた。
ふぇっ、ふええ?!
何か顔、近いし体温が熱いのが分かって何か恥ずかしい。
「お、覚えてますか?…ゲームした時…」
「…?」
不思議そうな京谷先輩の顔にやっぱり空耳だったのかな?なんて思う。
「『どこにも行くな』って」
私の言葉に京谷先輩がカッと目を見開く。
わぁ、私何か地雷踏み抜いた?!
「何で知ってる!」
えぇっ?!
「京谷先輩が云いました!」
抱き合ってるから顔が近くて視線が痛い。
「口に出したつもりなかった…」
あ、あぁ、そーゆー。
私は何だかおかしくて笑う。
「笑うな」
不意に揺さぶられてひゃあっと声をあげる。
「今はこっちに集中しろ」
云われて頷く。
確かに体を動かされて又気持ち良さが体に戻ってきてはがゆい。
二人で抱き合う様にくっついたままもぞもぞ動く。
ふわふわしてて、ドキドキで、きゅんきゅんする。