第41章 sky date.
「きょ、京谷先輩?!」
私のすっとんきょうな声に京谷先輩がチッと舌打ちをした。
「え、何で?」
私が云うと先輩は屋上の外を指差す。
ん?
あっち?
あっちはさっき私が座ってた方…………?
あれ?まさか、さっきの京谷先輩?!
「見えたから来た」
あ、はい。
うわぁ、助かったぁ!
正直怖かったんだよね!
いつかは誰か来てくれるだろうけどそれがいつか、って考えたら怖くて泣きそうだったし。
「ありがとうございます!」
嬉しくて思わず抱きついた。
あんまりこうやって触れ合わないから感じたことなかったけど、やっぱり京谷先輩もスポーツマンなのでしっかりした体をしてる。
厚みがあって硬い。
私とは全然違う。
上背もあって今だって私は飼育員にしがみつく小猿みたいな状態だし。