第40章 あなたとワルツを。
いつかいなくてもよくなる私だけど、一一、一先輩とはさよならしたくない!
「一先輩、私が彼女で良いですか?」
「当たり前だろ。でなきゃ抜け駆けしてまで告白するかよ」
だよねぇ、だよねぇ!!!
「私、一先輩大好き」
あやふやだけど。
一先輩だけの私じゃないけど。
お役ごめんになった時、一一私はあなたを選んで良いですか。
ウキウキしながら見つめ合う。
私も笑っていたし一先輩も何か照れくさそうに笑ってる。
ナンテいい雰囲気だったんだけど、
ぐぎゅう~…
不意にお腹がなる。
「なんだ今の」
一先輩に笑われる。
うぅー…恥ずかしい。
だって安心したらお腹すいたんだもん。
「ほら、食べろ」
って差し出されたのは一先輩のでっかいおにぎり。
んゆ?
私のおべんとは?
「これは…俺が食べる…」
…そか。
食べたいなら仕方ないネ!