第40章 あなたとワルツを。
そしてその後一一。
「お前…いやいい」
今日は何やら流石に私達の不仲を感じたらしい及川先輩に『偶には二人で食べなよ』と送り出され二人で岩泉先輩と昼の体育館裏にいる。
戸のとこの段差に腰掛けお弁当を広げる。
ま、確かに最近私達は明らかにギクシャクしていた。
岩泉先輩は私に近寄らないし、私も察して避けて。
それが他の人に気を使わせる位じゃマズイってのも分かる。
でも一一、どうせいちゅーの?
今も不自然な間をおいて私達は座っているし他の先輩方と一緒の時ならお弁当のおかずを交換したりする。
でも今はお互い自分のお弁当しか見ていない。
岩泉先輩は何か云いかけてやめた。
私もそれに頷いてスルー。
スマホのメッセージアプリの二人だけの窓が一体何日前に止まったかなんて確かめたくない。
一一冷えきってる。