【DIABOLIK LOVERS/短編集/R18】
第5章 一人エッチ【逆巻スバル】
『スーバル!今日も可愛いねっ!』
「っ、抱きつくなっ…離れろ…!」
背後から飛び付いてきたこの女、名無し。
俺の好きなやつだ。
まぁ、ただ俺の片思いってやつだけどな…
人の気も知らねぇで俺に抱きついてきやがる。
あーもうマジムカつくぜ…。
『え…嫌だった?』
そんな悲しそうな顔で俺を見んなっ…。
「嫌…ではねぇけど……っ」
『だよねー!スバル私のこと好きだもんね!』
「はぁっ!?//」
コイツは何を言い出すんだ。
いつもそうだ、俺の図星をついてきやがる。
そしてまた俺に抱き着いて密着してくる。
胸が当たってんだよ…!
『私もスバル好きだよー、両想いっ♪』
「っ………//」
脳天気に恥ずかしげもなく好きだとほざく所がうぜぇけど、か…可愛い…。
だけど、本当に俺の事好きなのかは定かじゃない。
コイツは俺より年上で、いつも俺を可愛い可愛いって…
ぜってー男として見てねぇだろっ…!
『また赤くなってるー、本当に可愛いなぁ』
「うるせっ…!俺に近づくんじゃねぇ…!」
好きなはずなのに、うまくコントロール出来なくて…つい突っ放しちまう。
つい出た言葉に居づらくなれば自分の部屋へと戻っていった。