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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第22章 ずっと… feat.赤司






「…十郎!征十郎!」


誰かの呼ぶ声で俺はハッとした。

声のする方へ目を向けると、視線の先にいたのは隣を歩く華澄。


「ちょっと…入学式も終わって明日からは新入部員も入ってくるというのに…また考え事なの?」


少し怒ったように頬を膨らませながら言う華澄。

そんな仕草だけでも愛おしい。


「…随分と遠回りをしてしまったな、と思ってたんだ」

「へ?遠回り?してないわよ?」


華澄は、何のことだかわからない…と言った風に首を傾げた。

そんな華澄に俺はクスッと笑う。

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