• テキストサイズ

青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第20章 側にいたい




「華澄ちゃん」


征十郎を待っている間、体育館の隅で座り込んでいた私の隣にレオ姉が腰を下した。


「もう二度と勝手なマネはしちゃダメよ?」

「はい…ごめんなさい」


私がシュンと項垂れると、レオ姉はふふっと笑いだす。


「華澄ちゃんは本当に皆に愛されてるわね」

「?そう…ですか…?」

「ええ。じゃなきゃあの部員たちがこんなに慌てることなんてないでしょ?」


勿論アタシも華澄ちゃんが大好きよ。と付け加えながらレオ姉は微笑む。

私も…。


「私も…バスケ部が大好きです」


大好きだ。

ここにいたい。

ずっと皆のマネージャーを続けていたい。


「(そっかぁ…私はとっくに洛山の一員だったのね…)」


そんな簡単なことにも気づけなかった。

今更かもしれないが、洛山バスケ部は私にとって大事な居場所。

大切なものを手放そうとしていた自分を殴ってやりたい気分。

/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp