• テキストサイズ

青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第20章 側にいたい




そんな時、意外な人物から電話がかかった。


『お前は馬鹿かっっ!!!』


電話に出るなり怒鳴りつけてくるのは、現在アメリカにいる私の従兄のお兄様。

修ちゃんもまた、さっちゃんから聞いたのだろう。


「そんなに怒らなくてもいいじゃない…」

『馬鹿野郎!!これが怒らずにいられるか!!』


顔こそ見えないが、相当ご立腹のご様子。

自分に黙って勝手に話を進めたことに怒っているのか、はたまた私が征十郎から離れることに怒っているのか…。

多分両方だ。


『いいか?今すぐ留学なんて考えは捨てろ。お前はそのまま洛山にいるんだ』

「修ちゃん…でも…」

『洛山を裏切ったとか、んなことはどーでもいんだよ。誰もそんなこたぁ思っちゃいねーよ』

「だけど…」

『あ゛あ゛ーっ「でも」も「だけど」もねーよ!!っんとに手のかかる従妹だな!!』


いつまでも言うことを聞こうとしない私に、修ちゃんは声を荒らげる。

/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp