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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第13章 歯痒い…





「お前は本当にトイレが長いな。もう試合が始まるぞ」

「うるさいわね」


あっくんにメールを送り、ひとしきりトイレで泣いた後、征十郎の元へ戻ればこの言われ様。

デリカシーってものを覚えなさいよ。


「どちらが勝つかな」

「さあ…ただ、祥ちゃんと黄瀬の相性は最悪だし、なんせプレイスタイルが似ているわ。それに…」


黄瀬の足首は完治していない。

治るどころか、夏から相当無理をしてきたのか、悪化しているようにも見える。

そして、祥ちゃんがそれに気づいていないとも思えない。

更には祥ちゃんの『強奪』によって、海常の選手のプレイはほぼ無になると言ってもいい。

案の定、第三クオーターが終了した時点で、51-63…福田総合がリードしている。


「涼太が押されている。が、ここで終わるような奴でもないだろう」

「わかっているわ。だけど、今の黄瀬には厳しいかもしれないわね」


残り5分。

点差はどんどん開いていく。

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