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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第13章 歯痒い…




二日間に渡る一回戦を全て消化し、大会三日目の今日からはシード校も参戦する。

今日、私たち洛山は午後二時半から試合開始予定。

現在、選手は皆アップへ行っており、そちらの方は樋口先輩に任せて、私はギャラリーから一人で第一試合を見ていた。

私のお目当ては、Aコートの誠凛対中宮南とCコートの陽泉対山之江。


「(今日の誠凛は、二年生のみ…か)」


エース火神とその影のテツ君を休ませることが目的なんだろうし、昨日の桐皇戦で、二年生の実力も伊達ではないとも感じた。


「(ま、負けることはないでしょうけど。それより…)」


私は視線をAコートからCコートへ向けた。


「(ここまで無失点?そんなことがあっていいの…?)」


あっくんのいる陽泉高校。

IHで画面越しで見てはいるが、実際にこの目で見ると、大きい。

インサイドは全員2メートル越えの超DF型チーム、『絶対防御』。

さらにSGの彼――氷室辰也。

修ちゃんと対等にバスケをしていた、というだけはあるほどに上手い。


まあ…IHの件については、一応夏休みの終わりに連絡を入れ、謝罪した。

それからは極々稀にではあるが連絡を取っている。

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