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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第3章 似てるの



洛山に入学してから二週間。

クラスにもそれなりに友だちはできたし、新しい環境にも慣れた。

部活も、三年生マネージャーの樋口先輩にこれまでとは少し異なる洛山での仕事を色々とを教わり、天才マネージャーと呼ばれる私は、それを一日でこなすようになった。

そして、当然の如く私は洛山で再び、マネージャー内でトップの座に就いた。


「昼休みまで精が出るな」


昼食を早々と食べ終え、自分の席で洛山バスケ部部員全員のデータをまとめていると、どこかから教室へ戻ってきた征十郎が私の隣の自分の席に着く。


「…あなたから話しかけてくるなんて珍しいわね」

「そんなことはないだろう」


いや、珍しい。

…くなった、と言った方がいいのだろうか。

中二の頃までは、珍しくもなんともなかったのだが、例の”あの時”からはめっきり珍しいことになった。


「データは取れたのか?」

「私を誰だと思っているの?こんなもの先週のうちに取り終えたわ。今は清書中なの」

「へぇ…」


帝光同様、ここ洛山高校バスケ部は部員の数も相当なもの。

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