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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第10章 どんな顔をするのかな



私は、今から大切な親友を失うかもしれない。

でもこれは自業自得。

今まで優ちゃんを、私の弱さ故に傷つけてきた罰。


『ねぇ、華澄?華澄が何を思ってるのか知らないけど、私は華澄のこと嫌いにならないし、友だちは辞めないよ?』

「え…?」


優ちゃんの言葉に、私は目を見開いた。


『前に会った時も言ったじゃん。私は絶対に華澄を嫌いにならないし、ずっと待ってるって。華澄は優しいから、きっと沢山の悩みを抱えてるんだってわかってたけど、でも私は華澄を救ってあげられなかった。だから、少しでも華澄の力になりたくて情報も集めてたし…利用されてるなんて一度も思ったことない』

「だけど…!」

『それに、華澄はいつか必ず、本当のことを言ってくれるって信じてたから』


私の目から涙が零れ落ちた。

こんな汚い、醜く心が歪んだ私のことを、優ちゃんは信じてくれてた。


『だって、私たち。親友でしょ?』


こんな私をまだ親友と呼んでくれる。


「優ちゃん…ごめんなさ…っ…私…、私っ」

『泣かないでよぉ。こっちまで泣けてきちゃうじゃん』

「…ごめ…っなさい…」


こんなに優しい彼女が親友でいてくれて良かった。

私の支えでいてくれて良かった。


『これからも親友でいてくれるよね?』

「うん…!」

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