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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第10章 どんな顔をするのかな



私は席を立ち、携帯を片手にベランダに出た。


「(…大丈夫。落ち着いて…)」


一つ深呼吸をした後、私は優ちゃんに電話を掛けた。


『もしもし…?』


優ちゃんはすぐに出てくれた。


「優ちゃん…?あの、急にごめんなさい…話したいことがあって…」

『どうしたの?』


嫌われてもいい。

正直なことを全部話さなくちゃいけない。

これは前に進むための第一歩よ。


「今まで騙してて、ごめんなさい。私、本当は…洛山にいるの。征十郎と一緒に」

『うん』

「都内の情報が欲しいからって、優ちゃんを利用してた。大切な友だちだって、わかってたのに…ずっと騙してた」

『うん』

「だけど、私はもう逃げないわ。例え嫌われようと、征十郎ときちんと向き合う。だから…っ」


ダメよ。

泣いてはダメ。

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