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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第8章 我が儘か



確かに、この時期に北海道へ行って何があるというのだろうか。

別に冬でも良かったんじゃないか…と思わなくもない。


「スノボか…俺もやりたかったな」

「永ちゃん、できんの?」

「そんなに上手くねーけどな。少しはできるぜ?」

「あら、そうだったの」


コタちゃんとレオ姉は、感心したように永ちゃんを見た。

そう言う私も、へぇ…と心の中で呟きながら永ちゃんを横目で見ていた。


「くれぐれも言っておくが、怪我や病気をして帰ってくるなよ。特に玲央、小太郎、永吉。お前たちはうちのスタメンだ。IH前だということを忘れるな」

「わかってるわ」

「ヘイヘイ」

「でもさ、俺たちにはカスミンがいるし大丈夫っしょ!」

「流石の私も瞬時に治すことはできないので、絶対に気を付けてください」


なんてお気楽なものだ。

コタちゃんに関しては、私のことを何だと思ってるのよ。

私は魔法使いじゃないんだから、怪我や病気を一瞬で治すなんてできるわけがない。

そうして、二年生集団は、明日からの修学旅行の準備をするために、早々と帰っていった。

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