第3章 ウォータイム
警備員によるとミクルは二年三組の教室らしい。
二年三組の表が書かれた教室を探す。
ちなみに、アラタとヒカルは二年五組だ。
「あった!」
ミクルはドアをスライドさせ、教室に入る。
「失礼します」
「……来たね」
其処には、白衣を身に纏った女性がいた。目にくまが出来ている。寝不足だろうか。
教室はとても古く、机は木材で出来ている。此処でも1960年代の学校を再現している。
当たりに見やると、紫の制服を着た生徒全員が、ミクルに視線を向けている。
「あたしは日暮真尋。このクラスの担任と保健の教科を担当している」
「よ、よろしくお願いします」
そして、真尋は生徒の方へ目を移す。
「皆に紹介する。今日からこのクラスに転入する青音ミクルだ。仲良くするように」
「よろしくお願いします!」