第5章 三角関係
「じゃ、俺帰るわ。」
「え?いいの?」
「うん。ハルの笑顔見れたし。伝える事は
伝えたからさ(ニコッ)」
「わかった、じゃ、また明日ね♪」
「ん。おじゃましました」
「はーい」
玄関がバタンと閉まった。
1人になった。でも、いつもの事。
だけど、今日は寂しかった。
「渚くん…カルマくん…」
涙が流れてきた
「!?」
なんで流れてきたか、私にも
わからなかった。
「私…甘えん坊になったのかな…」
そう思った。
「まあ…明日になったら皆に会えるし…
耐えなきゃ。頑張れ、私。」
ピンポーン
家のインターフォンが鳴った
「はーい?」
「あ、ハル?磯貝だよ」
「磯貝くん!今、開けるね」
「ありがと。」
ガチャ
「どうしたの?」
「今、家でケーキ作って来たんだ!
美味しいかはわからないけど、
是非、食べてくれ。」
「わあ!ありがとう、磯貝くん!!」
「喜んでもらえてよかった(ニコッ)じゃーな」
「うん!また明日!!」
バタン
「なんのケーキだろ…?」
私は開けてみた
「凄い…!私の似顔絵だあ…!」
私は感激した。まだE組に来て
数週間なのに、こんな素敵なプレゼント
をくれる人や、優しくしてくれる
人がいるから。
私はまた涙を流した。
悲しみじゃなくて、嬉し涙。
「みんな…ありがとっ!」