第10章 番外編
と、騒いでいる同盟の2人はおいておき・・・
「どこまでしたんだ?」
「うっとおしいわ!デリカシーのない奴等め!」
エスメラルダが怒鳴る。
「ヤったのか?」
「そういうことを聞くな火拳!」
「おう!ヤったぞ!」
「答えるなぁぁぁ!!」
ゴツン×2
『いってー!!!』
頭を押さえるエースとサボ。
「こえぇ・・・。」
ルフィとローは呆然としている。
「あぁ、そうだ。おいラファティ・エスメラルダ。」
「なんだ?」
「聞きたいことがある。」
ローが帽子を被り直した。
「ラファティについて噂されるDを倒したってのは本当か?」
「母親が言っていたが確かではないらしい。」
「それはどういった意味だ?」
「倒したとされている記録が残されているだけで証拠は何一つないそうだ。」
「なるほどな。」
エスメラルダは思い出したようにフッと笑い小声で言う。
「お前もDなんだろ?」
「な!・・・何故それを知っているんだ。」
「お前のことは知っている。トラファルガー・D・ワーテル・ロー。」
「忌み名も・・・。」
「白い街フレバンスの生き残りだな。私と同じような境遇に遭っていたから知っているんだ。」
「そうか。」
「お前に興味を持っていろいろ調べたら運よく分かったってことだ。」
エスメラルダはローから離れサボの横へ座る。
「呑むぞ!」
そう言って酒を飲み始めた。
「すげぇ・・・」
ルフィはごくごくと酒を飲み干していくエスメラルダを見つめている。
「ゾロみてぇだな。」
「よっしゃー俺も飲むぞ!!」
エースが張り合うように飲み始める。
「フフフッ私に勝てるかな?」
「勝ったらなにしてもら・・・グホォ!」
「俺の彼女だっつてんだろ!何考えてんだ!」
サボがエースを殴った。
「いいだろ?こんなに美人なんだ、そういうこと考えるって!」
「やめろ!俺のだ!!!」
そう言っているうちにエスメラルダはどんどん飲んでいく。
「酒強いな・・・。」
ローはあまり飲んでいない。
「トラ男飲め!」
ルフィが酒をローに渡す。
「いらねえ。」
ローは近くにあった好物の焼き魚をさり気なく手に取る。
「サボも飲め!」
エースが肩を組んできた。
こんな感じで宴は朝まで続くのだった。